壊れた部屋 2020 7 25
新型コロナウイルス感染症については、
「風邪のようなものだ」と考える人が多いですが、
これは、重大な間違いです。
新型コロナウイルス感染症は、
「間質性肺炎」を引き起こす可能性があります。
たとえば、アパートを借りたら、部屋数が多かった。
これは、誰もがうれしいでしょう。
部屋の数が多ければ多いほど、使い勝手がよいからです。
ところが、部屋の壁が安普請で、寄りかかっていたら、
壁が壊れて、隣の部屋とつながってしまった。
さらに、別の部屋の壁も壊れてしまった。
こうして、6畳と8畳の部屋、
さらに10畳のリビングがつながってしまい、
結局、24畳の部屋になってしまった。
これでは、広々としていますが、
まるで会社の事務室のようになってしまうでしょう。
「もう、こりごりだ」と思い、
壁の丈夫なアパートに引っ越した。
ところが、壁の厚さが、なんと1mもあって、
その分、部屋の広さが狭くなっていた。
間質性肺炎になると、
肺(肺胞)が、欠陥アパートのようになります。
もちろん、肺胞は、アパートの部屋ではなく、
どちらかというと、ハチの巣の内部構造に似ていますが、
このような内部構造に問題が起こると、
どうなるでしょうか。
これは、炎症によって、「間質」という壁が破壊されたり、
「間質」が分厚くなってしまうのです。
(順番としては、初期の段階では、間質が厚くなり、
酸素がうまく取り込めなくなる状態が先です)
こうなると、「肺胞」と「間質」の中にある毛細血管で行われていた、
二酸化炭素と酸素の交換がうまくできなくなります。
このような状態では、人間の体は、酸素不足になります。
新型コロナウイルスの後遺症として、
退院後、いつまで経っても「疲れやすい、息苦しい」というのは、
間質性肺炎の可能性を考えたほうがよいかもしれません。
そういうわけで、新型コロナウイルスに感染しないようにすべきです。